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文化都市として再生する成都のコア「文殊坊文創圏」

一路一帯のスタート地点として文化都市にふさわしい顔づくり。歴史と建築と都市のコアとして「文殊坊文創圏」が整備されつつあります。いち早く現場を見てきましたので公開いたします。

November 16 2017 , Research

中国は四川省の省都「成都」で見てきたものを取り上げます。人口1400万人の大都市。歴史好きなら「魏・呉・蜀」の三国志の時代から蜀の都として知られる古都です。かなり豊かな土地で『天府の国』といわれていたほど。正直、そんなに大きな都市だとは思っていませんでした。中国は政策として政治の都「北京」、経済の都「上海」、商業の都「広州」としていて、そしてこの「成都」は文化都市にしようとしているそうで。一路一帯のスタート地点(当然それはシルクロードのスタート)であることを考えると、世界からの玄関口の整備も考えないといけないのでしょうね。

さて、その成都の街づくりについて。一つ面白いものを見せていただいたのですが、それが「文殊坊」。古刹文殊院をコアにして周辺の古い街並みを再生しようという試み。まずは文殊院自体を見てみます。

 

文殊院1

お寺自体はこじんまりしていて、特ににぎわっている雰囲気はないですね。京都のお寺さんのようにはなってないようで、よく言えばまだ静寂と落ち着きがあります。これぐらいの規模のお寺さんなら日本にもたくさんあるわという感じ。

建築的には恐ろしいくらいの尖り方!降り棟から鳥衾(とりふすま)の反り返りが恐ろしいです。日本的な感性では均整がとれていない感じ。

文殊院2

文殊院4

お寺さんの様式についてあまり詳しくはないのですが、随分と違うもんだなぁと感心。

敷地内にはお茶を飲める場所がいくつかあって、さすがは中国で一番喫茶店が多いだけあるなぁという印象。全体的なスペース的は、こじんまりしたお寺さんからはみ出るものはないのですが、植栽を手入れしない感性が日本人的には洗練されていない印象を与えます。そういう文化なのかなと思って鑑賞しましたが。

 

文殊院5

 

文殊院7

 

 

さて、その文殊院をコアにした「文殊坊」ですが、下の地図のようになっています。左上の黄緑の場所が文殊院でその周りの開発がスゴイ!

文殊坊地図

打ち合わせの後、そのエリアを見に行くのですが、この辺りもそのエリアには入っていて建物がスゴイ!古い建物を丁寧に修繕して生まれ変わらせています。上の地図でいうと「典蔵蓉城」のなかあたり。ざっと500m四方といった感じですかね。

文殊坊1

文殊坊2

道路に沿って、仮囲いが立っていますが工事中だったり。およそ8割方建築は完成しているとのこと。左手には中華風カフェ。こちらは昔ながらの建物そのままのエリア。

文殊坊3

 

工事の終わっているエリア。右手の奥が文殊院。石畳に舗装されておりきれいな街並みに生まれ変わっています。

文殊坊4

 

文殊坊5

 

テナント工事はこれからですが、世界のスーパーブランドが入ってくるとのこと。古い建物にモダンな意匠を大胆に取り入れてます。この辺りは賛否の分かれるところでしょうか?それでもコントラストが美しいです。

文殊坊6

規模的には京都の街並みが面的に広がった感じはあります。通りから中に入った部分では中庭などを大胆に配置して、今までの建物の作りを大胆に変更しています。

文殊坊7

文殊坊9

既存の木軸工法の構造へ大胆に鉄骨を入れ、自由自在に建物を作っている感じ。中国の大都市が大きな幹線道路で車のための街のようになっているのに対して、古いエリアは人間の感覚が残っていて落ち着きます。それにしても、3階建の木造の建物の一面をガラススクリーンで押えてしまうなんて!ほかにも同じようなものはあるから、いろいろ試したいことをやっている感が楽しげ。

文殊坊10

右手には、1階部分をガラスだけで抜けた感じにした建物も。重々しい古い建物で占められた街区が軽やかでモダンなサーフェスで明るく生まれ変わりつつあります。

煉瓦でつくられた建物もあってバリエーションは豊かです。ディテールの収め方も日本とは全く違っていて、建築好きの人は目が離せないようになりますよ!ゆっくり見ていると一日はゆうにかかるでしょう!

文殊坊11

 

文殊坊13

何がスゴイかというと、通りに面した側は古い建物の外装を残していながら内側ではアウターモール化させるため大胆に古い壁を外してしまっているところ。さらに2階通路を作って立体的なものにしたところでしょうか。

わりとそのままの状態で残しているものもあるので、大分改造したものと比べてみるのも飽きないですね~。

文殊坊14

 

もう一つ特筆すべきところは、屋根の美しさとこのゾーンを見渡せるという視点を作っているという所。日本ではまずまね真似ができないところだと思います。下の写真でガラスの手すりの入った階段が見えるように、屋根上のレベルにまで上がれてそのレベルでぐるりこのエリアを見て回ることができるお楽しみつき!古い建物群に新しい建築物が埋まっているのがドキドキします。

文殊坊屋根1

屋根の葺き方や煙突の作りをまじか間近に見られるのは今までになかった楽しみ!

全景を見られることで規模感がリアルに認知できます。

文殊坊屋根2

文殊坊屋根3

文殊坊屋根4

ショップが入ることでさらにどんな変化が起こるのか楽しみです。来年(2018年)にはオープンするようですが、春ぐらいでしょうか(笑)?ちょっと中国の工期の感覚が読めなくて・・・。グランドオープンしたらどんな風になったのかぜひ見たいところです。

Text: Koichiro Sato
Picture: Koichiro Sato

Data

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文殊坊 (Wenshufun)

公司地址:四川省成都市人民中路三段37号附10号
公司邮箱:wenshufun@163.com
工作时间:9:00-17:00
备案号: 蜀ICP备15036241号

URL:cdswsf.com

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