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near.nippon

多くの人にクリエーションを感じてもらえるように良いものを取り入れやすいデザインで作り、新しいキャリア層を創造するブランド。

November 2 2016 , Research

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near.nippon(ニアーニッポン)は2000年にスタートしたドメスティックレディースブランドだ。「新しいキャリア層の創造」をテーマにビジネスシーンにおける自己表現、日常生活におけるクリエーションを提案している。 ブランド名の「near」には「相反するの要素を近付ける」という意味が込められている。ベーシック×モードをベースに上質な素材とハンドクラフトテクニックを用いて、新しいバランスやシルエットの中に美しさと強さを持った服作りを目指している。
“ベーシックとモード”“美しさと強さ”といった相反する2つの要素の接点に、ものごとの本質がにじみ出てくると考え、そのバランスをとることをファッションに落とし込んでいる。

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ファッション業界ではどこかのアパレルメーカーへ就職し、経験を積んでから独立するというパターンが多いのだが、デザイナーの深山拓也さんは経験よりも独立を考えていた。専門学校卒業後はフリーターをしながら「いつか服をつくりたい」と思い巡らせていた。

「当時はバイトの休憩中によくデザイン画を書いていました。就職よりも独立を考えていた時に『先生とやればいい!』と思いついたのです。母校の文化祭に行ったときに誘ってみたら意外とあっさりOKをもらえたのですよね」と当時を語る深山さん。 「私もものづくりしたいなと考えていたところだったので、タイミングが良かったのですよね」とディレクターの上島朋子さん。
早速、行動を起こした2人。90年代のトレンドであった裏原宿系のストリートスタイルの要素にモード感を加え、子供っぽさやカジュアル過ぎない服を作り、当時人気の都内セレクトショップへ売り込みに行った。 当時はストリート系も飽和状態のもあって持ち込んだ服はバイヤーに気に入ってもらえたそうだ。その場で発注も入り、いいスタートを切ったように見えたが「アイテムを増やすためにカットソーも作る必要があるとなったのですが、カットソー生地をどこから調達していいのか分からないし、縫製工場も知らなかったんです。さらには価格設定を適当にしていたために次シーズンの服が作れるくらいのギリギリの経営状態だったのです」と笑いながら話す深山さん。

今だからこそ笑えるエピソードである。 勢いで始めたブランド、若手ながら順調な滑り出しとは言えなかったようだ。ただ、そんな失敗や経験を糧にできたからこそ、今では国内の大手セレクトなどに並ぶ実力を得たのでもある。

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本格的に今のようなテイストの服作りをするようになったのは10-11年AWシーズンから。
「海外はクリエーションに対しての評価がすごく大きいのですが、日本ではそこまでいかないのが現状です。デザインものは一部のファッション好きが着られるものという感じなのを変えたいなと思ったのです。それから一般の人にどうしたらデザインものを着てもらえるか考えるようになりました」(深山さん)

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ハンガーに掛けられた素敵な服、トルソーにディスプレーされた美しい服を着てみたいと思っても「いつ着ればいい?」「何とコーディネートしたらいい?」「素材が扱いにくそう…」「その分、お値段も高いよね」といったいくつもの“ハードル”が立ちはだかる。
「そんなハードルを1つにして、もっと気軽にデザインものを着てもらいたいのです。ちょっとおしゃれして会社に行ったときに『なんか今日素敵だね』と褒められるの嬉しいじゃないですか。そう言ってもらえるきっかけになる服を作りたいですね」(深山さん)

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2017年SSは「retro neuve(レトロヌーヴ)」をテーマに60’sレトロを現代風に再現したスタイルを提案。デザインに懐かしさを残しながら、生地やカッティングで新しさを表現している。 「立ち上げの時からどこかに必ずクラフト感とか手作業感を入れているのですが、それは今でも変わっていないのです」(上島さん)

 

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「あと、作り手の思いがこもった生地には心惹かれますね。服を通して、そういうのも知ってもらいたい。だからデザインは着てもらいやすくしています」(深山さん)

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一言で「良いもの」は世の中に沢山ある。その中で早く遠くへ伝えるためには『デザイン』が重要である。生活の中に取り入れたくなるデザインをすることが大切だ。ニアーニッポンはそのことを考えてものづくりをしている。

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Text: Kaori Tomabechi
Picture: Kaori Tomabechi

Data

Data

near.nippon (ニアーニッポン)

181-0013 東京都三鷹市下連雀3-11-11下連雀ハイツ102
TEL: +81-(0)422-72-2279
FAX: +81-(0)422-49-5162
URL:www.near-nippon.com

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