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branch

ゆったりとのんびりとした空気感と本格派のフランス家庭料理。

February 8 2016 , Shop Report

01branch facade

目黒区祐天寺。祐天寺駅から徒歩で5分かからないくらいにある“Branch”。人も車も少なくのんびりしたエリアにあります。 ファサードはモルタルを左官でこすり付けた手作り感のある風情。大きな看板をつけないあたりがどんな店なのかおよそ想像されるトコですね。

02branch street

周辺も決しておしゃれではなく、のんびりした感じ。「ひねもすのたり」といった風情。駅前にはそこそこ商店がありますし、現在(2016.2)祐天寺の駅も改修工事をしていてさらに東急の目指す街づくりが進んでいくと思います。そんな思惑からは少し距離がある立地。東横線では代官山、中目黒ときて祐天寺は少し休憩っぽい駅になってますが、最近はなかなかコアな店が出てきています。

03branch archtecture

普通に歩いているとうっかり通り過ぎてしまうようなデザインですし、店内もそんなに明るくないので見逃してしまうかもしれませんがココは要チェックの店です。女性向けのカフェ?かと思いきやなかなかどうしての実力。その日のメニューを見てちょっと驚くかもしれません。じつは「ブランチ」は南フランスの家庭料理の「食堂」です。シェフの佐伯さんにどう表現しますか?と尋ねたところ「食堂としてください」とのことでした。(佐伯さんの名刺の肩書きも料理人!)わたしもおよそ「カフェなんでしょう」と立ち寄ってびっくりしました。本格派です。失礼しました。

04branch sign

 

05branch oil

お店の中の一角には、方眼のノートに手書きで書かれたのをラベルにしたオリーブオイルがあって写真が飾られています。佐伯さんが3年間フランスで修行中に実家のようにお世話になっていたクロード・デブリュー(Claude Deblieux) さんとスザンヌ(Suzanne Deblieux)さん夫婦から毎年贈られてくるオリーブオイルです。ブルゴーニュからプロヴァンス、ブルターニュ、バスク、アルザスと回る中でそのたびに立ち寄ってお話をされたそうです。マノスク村という所でロクシタンの工場がある村で自然が豊かでのんびりとしたトコなんだそうですが、そうした経験がこの店に大きく影響してるのは間違いないです!

レストランでもミシュランの星をもらった店はたくさんあるのは東京の凄さを感じるところですが、こうした家庭料理をだす「食堂」においても本場の料理をきちんと勉強した店があるところが日本人料理人の恐ろしいところです。あらゆる料理に対して層が厚いところ、興味の対象が世界中の味覚に向けられているところに感動すら感じます!

06branch door

さて、インテリアについて。本格派の味を演出する空間演出。まずは入口の扉。厚みのある木材で質感も枯れたイイ感じです。柱も塗料が剥げてて味が出てます。実際は納屋とかに使われていた古材でしょうか?こういった部分では本物を使わないといけません。外の明るさと店内のほの暗さのコントラストがとてもヨーロッパ的です。

09branch interior

店内は狭く席数も多くありません。一人で伺うと中央にあるビッグテーブルで食事をすることになります。およその店であればそうした席は遠慮したいのですが、ここはそんなことはないですね。佐伯さんが一人で調理も給仕もこなしているのですが、アットホームな応対で心地いい空気感なので長居したくなります。

この日いただいたメニューは鹿肉のロールキャベツ。ね?ジビエ。凄いと思います。美味しかったですし。私がそういうもんだと思い込んでたロールキャベツでは、キャベツはトロトロにやわらかくするもんだと思ってましたが、ジビエと合わすのならキャベツはしっかりシャキッとしたものということでちりめんキャベツ。ほーぅと感心しきりでした。野趣がギチっっと詰まってました。

10branch

 

08branch table

カウンター越しに佐伯さんがきびきび動くのが見え、お客さんはうるさくない程度に談笑中。近所に住んでいるのであろう年配の男性がふらっと普段着で入ってきて、メニューの確認の後に本を読む。そんな感じ。まったく肩の力の抜けたリラックス空間でした。外に見える景色は紛れもなく東京のもので、道路もアスファルト舗装されているんですが、気分では外は田園風景です。この店の中だけのどかな空気になってます。本当に南フランスの村の食堂なんだなぁとしみじみ感じさせてしまう何かがあります。

07branch chef

ゆったりとのんびりとした空気感と本格派のフランス家庭料理。惜しむらくは営業時間が16時までってことかなぁ・・・。ケータリングをされているのでどうしても夜の時間を仕込みに使わなければならない事情・・・。そのおかげでランチタイムにジビエを食べられるお得感。仕方ないです。夜はあきらめよう。お休みの日にランチとワインでどうだ!(笑)

※夜は予約でお食事していただくことができます!

Text: Koichiro Sato
Picture: Koichiro Sato

Shop Data

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住所:
東京都目黒区祐天寺2-15-8
TEL:090-2214-0727

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