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若手アーティストの育成の場と地域の交流の場が融合した「itadaki 〼 café」

有楽町線新富町駅に2016年10月末グランドオープンした itadaki 〼 café 。築地市場から徒歩10分ほどの位置にあり、ひと昔のビルが立ち並ぶどこか下町の風情が残る場所にそのカフェはある。実はその外観から想像できないくらいクリエイティブな場所だった。

December 14 2016 , Shop Report

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若手アーティストの育成の場と地域の交流の場が融合した「itadaki 〼 café」

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空間を贅沢に使った、余計な装飾を省いた余白のある居心地のよいカフェ。実は、ビルオーナーは某大手冷凍食品会社。その創業期に立てられた自社ビルのひとつで、ビルを有効活用するために、ザイマックス(リクルートグループ)のOBが経営している「バリューレイズ」と、東京藝大のOBが経営している「studio 仕組」がタッグを組んで、若手アーティストや将来有望なクリエーター達が活動するアーティストのシェアアトリエとして生まれ変わった場所。

以来、当ビルの1Fスペースは、上層階のシェアアトリエに入所している方々の共有スペースとして活用されてきたが、地域コミュニケーション領域を担う「プレステージパートナーズ」が新たに事業参画することによって、これまで以上に有効活用された空間として、地域に開かれたコミュニティカフェ 「 itadaki 〼 café 」としてオープンした。

白いキャンパスのように柔軟性のある空間だ。 itadaki (いただき)とは、アーティストが世界の頂点を目指すという意味と、美味しい 「食」 を頂くという意味とを重ねあわせたネーミングになっている。

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壁面に飾られている絵画はitadakiBLDGが支援しているアーティストの作品

 

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グランドオープン時には、熊本・北海道・千葉(流山)の野菜を販売するマルシェがたっていたが、今後も定期的に開催予定とのこと

 

化学反応を予感させるあらゆる角度からアプローチされた自由度の高い空間とビル活用

 

こちらのカフェは3つの要素がある。1つ目は貸スペースとしての活用。多目的空間として月に7~10日ほど撮影スタジオとして或いはパーティー会場として使用されている。ゆとりのある空間をいかようにも自由自在に変化させることができることが売りだ。

2つ目は、アーティスト達のくつろぎの場所。2Fはギャラリー(展示スペース)、3Fはベニア板で区切られたシェアアトリエとなっていて、日夜7~11名ほどのアーティストやクリエイターがアトリエで作業している。

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4Fは美術・工芸作家が25名ほど在籍するアトリエTOCOHA工房。5Fは2部屋と大きなキッチンスペースのあるゲストハウスとなっている。築地に近いこともあり海外からの宿泊者が多い。我が国の未来を担う若手アーティストのアトリエが身近に見られる特殊な場所でもあるので、海外からの注目度も高い。3つ目は地域コミュニティの「場(スペース)」としてのカフェ。きっとカフェオープンの数ヶ月前は、まさかこのビルがアーティストやクリエーターが日夜創作活動をしている「アトリエの集合体」とは想像もつかなかったことだろう。こちらのカフェが、地域になじみ交流の場になることによって地域活性化にもつながっていくものと思われる。アート×地域×カフェ。さらには海外への日本のアートの発信にもなっているところが面白い。

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4FのTOCOHA工房は、彫金、漆、金工関係など様々なアーティストが作業できるスペースが広がっている。

 

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利用者は外国の観光客が多い。和室があるので日本の文化を感じることもできる。キッチンは宿泊以外のレンタルスペースとしても使用可能

 

 

訪日客、ビーガン、ベジタリアンの要望にも対応可能とのこと。からだに優しいベジ料理とこだわりのスペシャルティコーヒー

 

こちらのカフェの食事には、ビーガン対応可能なメニューもあるとのこと。ちょうどTOCOHA工房のジュエリーアーティスト兼オーナーの田代さんに話を伺ったところ、鶏と卵のアレルギーがあり安心してカフェで食事を食べることができると言っていた。ビーガン・ベジタリアンでなくともアレルギーを持つ方々も多いので、その点野菜などにおいても契約農家から吟味して仕入れているこちらのカフェでは安心して食事をいただくことができる。海外からの宿泊者も利用も多いので、ベジタリアンの訪日観光客にとっても非常に開けたカフェであるといえる。

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豆乳トマトチキンカレーセット(五穀米)950円

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ベジタリアン対応のベジサンドセット(かぼちゃコロッケ)900円

 

また、こちらのカフェは特別コーヒーにはこだわりが強く、世界のTOP5%以内といわれる品質を誇るスペシャルティコーヒーのほか、注目したいのはスペシャルティコーヒー(コロンビア)のデカフェのクオリティである。このデカフェは、コロンビアのスペシャルティコーヒーの生豆を現時点最も安全かつ風味(美味しさ)を損なわないと評価されている「二酸化炭素による臨界抽出方式」という除去方式でカフェインを99. 9%取り除いており、他社のデカフェとは全く異なった次元の商品の仕上がりとなっている。このデカフェが飲めるカフェは、現在、軽井沢、墨田区曳舟、そしてこちら中央区新富町の itadaki 〼 café の3店舗だけである。

つくりて(生産者、製造者)の思いと消費者ニーズの中間位置に立って、価値あるメニューを提案し続けていきたいとプレステージパートナーズの牧野さんが話してくれた。つくりて(生産者、製造者)の思いのこもった料理とコーヒー、アーティストの息吹を感じられる空間でもの思いに耽るだけで、インスピレーションが湧いてくる予感がするそんなカフェだ。

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カフェラテ 400円

Text: Mayumi Kotsubo
Picture: Mayumi Kotsubo

Shop Data

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itadaki 〼 café

住所:
東京都中央区湊3-5-2 itadakiBLDG
TEL:03-6222-2775

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